私は彼に限って不倫なんてないよね、そう思いながら、週刊誌の内容が気になり、中身を読んだ。

確かに二人だけで仲良さそうに写っている。

「このモデルさん二十三歳なんだ、若い、蓮さんとモデルさん同世代なんだ、だから話弾むよね、それに私、蓮さんのこと拒否しちゃったし、この子に迫られたら、断る男性はいないよね」

彼に俺だけ信じろって言われたが、この時私は週刊誌の罠にどっぷりはまってしまった。




彼は仕事が忙しく帰りが遅い日が多くなった。

寂しい、昼間の電話もくれなくなった。

一人でいると変なこと考えてしまう、彼は仕事で忙しい、わかっているけど……

今日も遅い、もしかしてモデルの子とデート?そんなわけない、そんなわけないと何度も自分に言い聞かせるが、二人の仲良さそうな姿が頭から離れない。

なんか涙が溢れて消えてしまいたいと、何度も何度も繰り返し思ってしまう。

その時インターホンが鳴った。

東條さんが彼の指示で私の様子を見に来てくれたのである。