答えていた、しかし週刊誌からは格好の標的である、この間対談したモデルとの不倫が掲載されるとのことで、対策をしたにも関わらず、記事が掲載されてしまった件だった。

「記事掲載されてしまいました、奥様にお話しておいた方がよろしいかと思いますが……」

「大丈夫だろ、美希はまさか俺とモデルの不倫信じないだろう」

「失礼なことお聞きしますが、ご夫婦仲はうまくいっていますでしょうか」

「大丈夫だ、うまくいってる」

この時彼は東條さんに嘘をついた、まさか拒絶されたなんて、口が裂けても言えない。

「なんでそんなことを聞く」

「うまくいってないから、別の女性に走ったと思われます」

「美希はそんなこと思わねえよ」

「それならいいのですが、奥様のショックは計り知れないと思いますが……」

しばらくして二人とも部屋から出てきた、そして彼が口を開いた。