今日の彼はいつもと違い、なんか弱気だ、でもまたそれが魅力的に写っている。

「正直不思議です、今、蓮さんの妻でいることが……私のどこを好きになってくれたのか、いまだに信じられません」

「美希は可愛いいし、優しいし、俺の方が年下なのに美希を放っておけない、守ってあげたいって思ってるよ」

「なんか擽ったいです、そう言えば聞きたかったことがあって、社長就任の日が初めてじゃないって言ってましたけど、前に私達会っていますか」

彼は三年前の私達の出会いを話し始めた。

「美希、血液型RHマイナスだよな」

「そうです、だから輸血が必要になると大変なんですよね」

「三年前輸血したの覚えてる?」

彼に言われて記憶を辿って見た、確かに輸血した覚えがある。
あの時たまたま居合わせたのがRHマイナスの私で輸血を申し出たのである。

あの日私は友達と買い物をして帰るところだった。

大通りに出てタクシーを拾おうとした時、目の前をオートバイが横滑りして、道路の植え込みに突っ込んだ。