「はあ、本気か?」

「本気だよ、藤城は誰にも渡さない」

「わかった、わかった、首輪でもつけておくんだな」

早川社長は社長室をあとにした。

命より大切な存在って、彼の言葉に心臓が破裂しそうな感覚に陥った。
彼は私に近づき私を見つめ抱きしめた。

「美希、俺はお前が大切だ、俺の命と引き換えてでも守る、誰にも触れさせたくない、悪いが、美希が他の男のところに行きたいと思っても許可出来ない、覚悟してくれ」

彼は私にキスをした。そして……

「俺のマンションに引っ越してこい」

真剣な眼差しに私は頷いていた。


「おはようございます、朝食出来ました」

彼はベッドの中から手招きをする、何が始まるの恐る恐る近づくと、手を引き寄せられて、私の身体は彼のベッドに引きずり込まれた。
抱きしめられて、抵抗出来ず、私の唇は彼の唇で塞がれた。蕩けるようなキスにこのまま時間が止まってと願った。

「美希、おはよう、いいな、毎朝美希がいる」

そして彼は私を抱きしめた。