「いいな、美希に似た可愛い女の子がいいな」

「私は蓮さんに似た男の子がいいです」

俺と美希は日が暮れるまで、子供の名前の話をしていた。

ある日、望月が久しぶりに連絡して来た。

「蓮、元気か」

「望月、どうした」

「俺、結婚することになった」

俺は驚きすぎて言葉が出てこなかった。

「おい、聞いてるか」

「ああ、聞いてる、相手は誰だ」

「今村不動産のお嬢さんだよ」

俺はまたまた固まった、まさか麗子?

「今村不動産のお嬢さんって今村麗子か」

「ああ、そうだ」

「詳しく説明しろ」

「今度な、今麗子と一緒だから、またゆっくりと」

「わかった、また連絡くれ」

その後望月は連絡をくれた。

俺を諦めない麗子に諦めさせようと、四苦八苦してくれた結果、お互いに惹かれあい愛し合うようになったとの事だった。

望月にはいつも助けられている。

大学時代から、そうだった。

俺が御曹司と言う事で、近づいてくる女は数しれず、その度に俺の目を覚まさせてくれたのが望月だった。