「ああ、心配をかけたが、マンションに戻っていたよ」

「良かった、ちゃんと話し合えよ」

「色々とありがとうな」

そしてスマホを切った。

「望月に怒られたよ、美希を泣かしたら、俺がもらうと脅された」

「いやです、蓮さんの側がいいです」

「美希」

「麗子さんにも会わないでください、麗子さんは蓮さんを恋愛対象として見ています、ずっと私の側にいてください、私、ヤキモチ焼きなんです」

「ずっと我慢していたのか?」

美希は頷いた。

「バカだな、これからは嫌な事は嫌ってはっきり言ってくれ、変な気を回すな、
わかったか」

「はい」

「今村不動産のお嬢さんには、ちゃんと俺の気持ちを伝えるよ」

俺と美希は唇を重ねた。

舌が絡み合い、熱い永いキスを朝まで求め合った。

「蓮さん、大好きです」

「美希、俺もお前を愛している、これから先、お前と共に生きる」

俺は美希に誓った。

次の日俺は麗子の元へ向かった。

「蓮様、麗子に会いに来てくれたんですか」