夕方になる頃には、だいぶ体調も回復してきた。昨日からほぼ何も食べていないせいで、おなかがぎゅるぎゅると音を立てている。もう帰ることを伝えたら、めぐさんは海辺までぼくを送ってくれた。

「もう、ここでいいよ」
「一人で平気?」
「うん。ありがとう」

 安心させるように微笑んだら、めぐさんはちょっと心配そうに笑い返した。真新しいショーツとナプキンを受け取って、ぼくはめぐさんと別れた。