「もう、そう言う意味じゃありません」

「じゃ、こう言う意味か?」

海堂さんは私を抱き上げて、寝室へ向かった。

「えっ?下ろしてください」

「おろさない、抱いてくれとちづるが言ったんだ」

「そんな事言ってません」

「ちづる、俺とちづるの子供を作ろう」

私は顔が真っ赤になるのを感じた。

「ちづる、顔が真っ赤だぞ、エッチなこと考えただろう」

「そ、そんな事ありません」

ちづるはなんて可愛いんだ。

俺はこの夜ちづるを抱いた。

可愛らしい声、色っぽい唇、ピンク色に染まった肌、絶対に誰にも渡したくないと誓った。

食事もしないで、朝までちづるを求めた。

俺の腕の中ですやすやと寝息を立てるちづるをじっと見つめた。

「ちづる、今日は出かけるか?」

「海堂さんは若いから体力あるかもしれませんけど、私は寝不足で今日はずっとベッドにいたいです」

「じゃ、またする?」

「もう、そう言う意味じゃありません」

俺はちづるにキスをした。