なんて自分勝手な人なんだろう、おぼっちゃま育ちなんだから仕方ないか。

私は仙道さんのマンションに泊めて貰う事になった。

マンションに着くと凄いタワーマンションで、どんだけお金持ちなのってびっくりした。

私のボロアパートとは比べ物にならない。

出るのはため息ばかり。

「何してるんだ、早くしろ」

「あっ、はい」

あれ、私なんでこの人に命令されてるの?

「あの」

「何!」

「何でもありません」

凄い威圧感、この人の彼女って余程自分の意見はない人なんだろうな。

だって、何にも言えない。

「入れ」

「はい」

窓から眺める景色はお金を払ってもいいと思える位、絶景だ。

「わあっ、凄い」

「気に入ったか?」

「はい、とても」

「それなら、ここに住め」

私は目を丸くしてパチクリしてしまった。

「なんか、俺、変な事言ったか?」

「ここに住めって、プロポーズですか」

「そう取って貰って構わない」

なんか違う世界の住人だ、この人。

話題変えようと……