「君の性格は今後変わることはないだろう、ちづるさんを君の側に置いて置くことは危険ではないのか」

「その台詞そっくり返すよ、あんたの息子がちづるに与えた影響はちづるに取って計り知れない恐怖感を与えたんだぞ」

三神さんは私に対して深々と頭を下げた。

「本当にすまなかった」

「頭を上げてください」

海堂さんは私に対して驚いた表情を見せた。

「ちづる、あの恐怖を忘れたのか、全くちづるは人が良すぎるぞ」

そんな事言ったって、謝ってるんだから、海堂さんのような言い方したらひどいよ。

私は海堂さんに対して口を尖らせて見せた。

俺はコンビニから帰って来ないちづるが心配になり、あてもなく探し回った。

だが、ちづるを見つける事が出来ず、最後は三神の元へ向かった。

思った通りちづるは三神の屋敷にいた。

まさかちづるの目の前で真実の話をされるとは思っても見なかった。

確かに真実を自殺に追い込んだのは俺の責任だ。

だからこそ、ちづるは放っておくことが出来ない。