「これ、どうなっているんですか?」
「天界にゆかりのある者──あやかしや神々がくぐったときだけ向こう側の世界とつながるんだ」
「天界の者……。つまり、私がひとりでくぐってもなにも起こらないんですね?」
「そうだな。陽茉莉が向こう側の世界に行くためには、しめ縄を越える最中は天界の者に触れ続けている必要がある」
「ふーん」
それで先ほど、しっかりと手を握られていたのかと合点する。
陽茉莉は試しに、自分の背後にあったしめ縄をくぐってみた。
「本当だ。なにも起こりません」
輪をくぐっても、そこは今いる天界と同じ場所だった。けれど、相澤がくぐると八幡神社に戻るのだろう。
「鳥居がたくさんあるのは?」
陽茉莉は周囲を眺める。横一列に並んだ無数の鳥居は、どこか神秘的な雰囲気を感じさせる。
「それぞれ先に同じようなしめ縄があって、別々の神社につながっているんだ」
「へえ……」
「天界にゆかりのある者──あやかしや神々がくぐったときだけ向こう側の世界とつながるんだ」
「天界の者……。つまり、私がひとりでくぐってもなにも起こらないんですね?」
「そうだな。陽茉莉が向こう側の世界に行くためには、しめ縄を越える最中は天界の者に触れ続けている必要がある」
「ふーん」
それで先ほど、しっかりと手を握られていたのかと合点する。
陽茉莉は試しに、自分の背後にあったしめ縄をくぐってみた。
「本当だ。なにも起こりません」
輪をくぐっても、そこは今いる天界と同じ場所だった。けれど、相澤がくぐると八幡神社に戻るのだろう。
「鳥居がたくさんあるのは?」
陽茉莉は周囲を眺める。横一列に並んだ無数の鳥居は、どこか神秘的な雰囲気を感じさせる。
「それぞれ先に同じようなしめ縄があって、別々の神社につながっているんだ」
「へえ……」