最近、すごく眠い。前より眠る時間が長くなっているように思う。
寝ても寝ても眠い……
「最近、眠そうだね茜チャン。」
耳に入ってくる心地いい低音ボイス……シオンだ。
応えたいのだけれど、声にならない唸りとなって喉からでた。
朝食……もう昼時だが、何か食べようと思い階下へと向かった。眠気で階段を下るのも危ないくらい。
「ちゃんと目を開けないと危ないよ。」
シオンからの声が聞こえてくるが適当に返事をした。罰が当たったのかもしれない。茜は次の段へと足を掛けようとした瞬間、急に視界が歪んだのを感じた。勿論、片足は地に着かずそのまま落ちる予定だった。
「あ、ありがとう。」
「危ないよって僕言ったよね。」
シオンがすんでのところで受け止めたので幸い落ちることはなかった。
「よっ。どこいくの。キッチン?」
「1人で歩けるよ。降ろして。」
シオンの顔が近くなり茜は顔が熱くなるのが分かった。
「ダメ。また倒れたり転んだりしたら危ないから。」
そう言って、シオンは茜を抱き上げたままキッチンへと向かった。
「なんでそんなにじっと見るの?食べにくいよ。」
母親が作っておいてくれたであろう朝食を、食べていると向かいに座るシオンがじっと見てくることに気がついた。
「このまま寝ないか監視してる。さすがに寝すぎだと思うんだよね。一度病院に行こう。」
たしかに最近、寝すぎていると思う。学校は必ず遅刻するし、起きたら昼なんてことも良くある。シオンの監視も笑えない、なんせ食べながら寝ることも稀ではないからだ。茜はシオンの言う通り病院に行くべきか考えた。
茜はこの日、学校を休んで病院に行くことにした。
寝ても寝ても眠い……
「最近、眠そうだね茜チャン。」
耳に入ってくる心地いい低音ボイス……シオンだ。
応えたいのだけれど、声にならない唸りとなって喉からでた。
朝食……もう昼時だが、何か食べようと思い階下へと向かった。眠気で階段を下るのも危ないくらい。
「ちゃんと目を開けないと危ないよ。」
シオンからの声が聞こえてくるが適当に返事をした。罰が当たったのかもしれない。茜は次の段へと足を掛けようとした瞬間、急に視界が歪んだのを感じた。勿論、片足は地に着かずそのまま落ちる予定だった。
「あ、ありがとう。」
「危ないよって僕言ったよね。」
シオンがすんでのところで受け止めたので幸い落ちることはなかった。
「よっ。どこいくの。キッチン?」
「1人で歩けるよ。降ろして。」
シオンの顔が近くなり茜は顔が熱くなるのが分かった。
「ダメ。また倒れたり転んだりしたら危ないから。」
そう言って、シオンは茜を抱き上げたままキッチンへと向かった。
「なんでそんなにじっと見るの?食べにくいよ。」
母親が作っておいてくれたであろう朝食を、食べていると向かいに座るシオンがじっと見てくることに気がついた。
「このまま寝ないか監視してる。さすがに寝すぎだと思うんだよね。一度病院に行こう。」
たしかに最近、寝すぎていると思う。学校は必ず遅刻するし、起きたら昼なんてことも良くある。シオンの監視も笑えない、なんせ食べながら寝ることも稀ではないからだ。茜はシオンの言う通り病院に行くべきか考えた。
茜はこの日、学校を休んで病院に行くことにした。