火葬中…俺は一人うとうとしていた。
もう、体力の限界が近かった…
(眠い…な…)
「おーい!寝るな~!」
「そうだよ~弟くん~」
「ん?ん…あっごめんなさい…えーっと…」
「急にごめんね。うちら、美月の高校の友達だった、千夏と、」
「若菜だよ~覚えてるかな~?」
「あぁ…ご無沙汰しています。今日は、わざわざありがとうございます。」
「いえいえ…でも、まさか美月が一番先に死んじゃうなんて…思ってなかったなぁ…」
二人はよく家に遊びに来てくれて、「仲良し三人組」みたいな人達だった。
明るく活発で、元ギャルの千夏さん。
ふわふわおとなしく、静かな若菜さん。
そして…
清楚で優しく、生真面目な美月義姉さん。
三人はいつも一緒だった……
「そうですね…俺より先に、とは思ってもいませんでした。」
「弟くん、病気なんだっけ~?本当に…大変だね~…」
「あと、どんくらい生きられんの?」
「五年程度と言われています。」
「「あ………」」
「あっ俺は全然大丈夫ですよ。もう、割りきっていますし。気にしないでください。」
今、二人の顔が「ヤバッ」っていう顔になってしまったので…弁解したのだが…
(俺は、あと五年も義姉さんに会えないのか……)
少し寂しく思ってしまった……