次に目を覚ましたのは、ふわふわとした雰囲気の世界…
誰も居なくて走り回ったが、全然疲れない…
「俺、死んだんだ…」
ここは、天国のようだ。
何となくそんな気がする。
「誓、くん?」
「えっ……」
なぜか聞き覚えのある、高い声が俺の名前を呼ぶ。
聞こえてきたのは、後ろ…
振り向くと…
「義姉さん…」
「誓くんだよね?何で、って…きゃ!」
俺は、あまりの事実に、抱きついた…
「義姉さん…俺…頑張ったよ…」
「…!うん。知ってるよ、お疲れ様。よく、頑張ったね!」
「うっ…ううっ…あああああ~!」
義姉に再開できた喜びと、芽李との別れで、感情がごちゃごちゃしている。
「どうしたの、そんなに泣いて。悔いを残しちゃったの?」
「一つ…だけ……」
「そっか……辛いね…」
俺が、現世に残してしまった悔い…
それは…
芽李に、同じような思いをさせてしまったこと……