もうすぐ春になる…

俺は、滅多に起きることがなくなった。

一日に一回起きるか起きないか……

芽李さんの顔が見たいのに、もうしばらく見れていない。



俺は夢の中で、今までを振り返っていた。

義姉の葬式で出会って一目惚れした、望月芽李…

同じような悲しみの中で生きていた人…

自ら旅立とうとした俺を怒ってくれた人……

そんな貴女に俺は、惹かれていた。



確か、前こんなこと言ってたな…

『芽李さんって好きな人っているんですか?』
『なにそれ~気になるの?』
『そうですけど、何か?』
『ふふ、うーん?…いるかな。』
『どんな人ですか?』
『そうだね…私を裏切って何でも先にいっちゃうような人。』

でも、あなたが愛してしまう人がいる…

その彼は、もうすぐ亡くなってしまうらしいが…

彼女は、大丈夫だろうか…