芽李さんが家に引っ越してきて数日、俺は夜な夜な一人外に出た。

母にも芽李さんにも言わず無断で、車椅子も乗らずに…


(夜の空ってきれいだな…久しぶりに見た…)

俺は家から少し行ったところに海があるので、近くの岬まで行って上まで登った。
「はーはー…はーはー…っ…つ、疲れた…」

やっとここまで来たのに、もう倒れそうで…辛い……

「ぁっ…は…。ま、これで…終わりだから…いいか…」

疲労で 、手足がプルプルしている…

「義姉さん……ごめんなさい…俺…やっぱり義姉さんが居ないと…無理なんだ……今から…会いに…逝っても…いいかな…義姉(きみ)の…もとへ……大好きなんだよ…義姉さんが…だから…ごめんなさい…」