「多分、これからも会うことがあると思うから、よろしくね松野さん。」
「あっ誓でいいですよ。多分、年近いと思うし…こちらこそよろしく。」
「高三なの?誓くん…?」
「これでも一応。まあ、芽李さんより全然だけど…」

それから少し話してみると、やっぱり義姉と重なるところがあって、でも義姉よりも子供っぽくて……

そのたった数十分で、俺は彼女に恋をしてしまった…

彼女の素直な心に…薄ら笑いな笑顔に…
心が奪われた…

大切な人を失った日に、また新しい大切な人ができた…

「弟くん大丈夫そうだな。」
「そうだね~美月、安心していいよ~」