生命を、人類を生み、守り、育んできた地球。
それを捨て、他の星で幸福に生きるという選択肢が間違いだとは、僕は微塵も思わない。
生命を、人類を、生かすことのできなくなった地球。
それでも、この星で生きることを諦めるという選択肢が間違いであるとも、言い切ることは……できない。
人間として、あるべき姿を取り戻したいと願うこと。
人間を生み、育んできた地球を守りたいと願うこと。
何が正解で、何が不正解なのか。
それはきっと、人によって違うから。
僕は僕の信念を貫くことに決めた。
例えそれで、誰かと対立を生むことになったとしたら。僕は徹底的に戦おう。
僕の脳細胞はもう、壊れて、狂っているから。人の心の些細な機微なんて、理解することができない。
乱暴なやり方かもしれない。我儘かもしれない。それでももう、進むしかないのだから。