「みゆ、仕事終わったよ、これから帰るな」

「お疲れ様です、あのう、食事済まされましたか?」

「いや、まだだ、横尾に用意させるか」

「あのう、私作ったんですけど召し上がりますか」

「食う、食う、すぐ帰るな、一緒に食うか?」

「はい」

スマホを切った。
しばらくすると錑は帰宅した。

「みゆ、ただいま」

「お帰りなさい、お疲れ様です、社長」

「俺の名前社長じゃねえんだけどな、錑でいいよ」

「急に無理です」

「あいつの事名前呼び捨てしてたじゃねえか、なんで俺のことは出来ねえんだよ」

「わかりました、頑張ってみます」

「みゆが作ってくれた飯食おうぜ、いただきます、美味い、最高」

錑は笑顔で美味しいと言って食べてくれた。

「荷物全部あったか」

「大丈夫です、あのう、私どこで寝ればいいですか」

「俺のベッドで一緒に寝ようぜ」