「大丈夫です、友紀ちゃんと約束があるんで」

「そうか、じゃあ、友紀ちゃんと別れたら連絡くれ、迎えに行く、いいな」

「今日はアパートに帰ります、ゆっくり休みたいので、すみません」

私はそう言って頭を下げた。

「わかった、アパート戻ったら電話くれ」

「はい」

錑は医務室を後にした。

私は錑に嘘をついてしまった。
友紀ちゃんと約束なんてしていない、こんな気持ちで錑とは一緒にいられないと思った。

やっぱり信じるべきではなかった、私を本気で好きになるわけがない、このまま錑とは距離をおこうと決めた。

アパートに戻り、しばらくすると錑からの電話が鳴った。
私は出なかった、しばらくしてメールが届いた、錑からのメール。

『体調は大丈夫か?みゆの態度が気になったが、気のせいだろうか?もし何かあるならちゃんと言ってくれ、俺の気持ちに変わりはない』

私は錑からのメールに返信した。

『体調は大丈夫です、お気遣い頂きありがとうございます、ちょっと疲れただけなので、もう休みます、おやすみなさい』

錑は私からの返信を見て嫌な予感が脳裏を掠めた。

それからしばらくして玄関のチャイムが鳴った、
まさか錑?私は恐る恐るドアの覗き窓を見た、
そこには龍司が立っていた。