やっぱり、迎えに来て貰えないのかな。

いつまでも北山先生の元にいるわけにもいかないし……

私は東京に戻って来た。

これからどうしよう。

私は桂木ホテルリゾートの総務で一緒だった友紀ちゃんを訪ねた。

「みゆ先輩、病気療養していると聞きましたが、大丈夫ですか」

「あ、うん、大丈夫」

「いつ、仕事復帰するんですか」

「う〜ん、まだ薬飲んでるからまだわからないかな」

私は退職届を提出したが、錑が病気療養で長期休暇との処理をしてくれた。

「みゆ先輩、今日はどこか泊まるところ決まってるんですか」

「これから探すところ」

「うちに来ませんか、いろいろ聞きたいし、いいですよね」

友紀ちゃんの計らいで泊めてもらう事になった。

「友紀ちゃん、彼氏いたよね、大丈夫?」

「ああ、もう別れました」

「そうだったんだ、ごめんね、変な事聞いちゃって」

「大丈夫ですよ、信じられない人には着いていけませんよね」