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目を覚ますと、辺り一面が眩しかった。

……朝だ。
眩しい。目がぼやけて周りが見えない。分かる事は、ここは自分の部屋じゃないということ。
ここは……公園だ。それも、遊具の屋根の上。

そうだ、昨日私は滉ちゃんと一緒にここで……
でもどこを見ても公園中を見渡しても、滉ちゃんの姿はなかった。


「滉ちゃん?」

どこにも滉ちゃんはいない。その理由は分かった。

滉ちゃんは……いったんだ。


でも滉ちゃん、約束してくれたよね。
“ここにいる”って。

忘れないよ。もう忘れない。
私はまた、ここにくるよ。滉ちゃんのいる、この場所に。



立ち上がろうとした時だった。手に何かが触れた。ざらっとした感じの……

その場所を見てみると、文字が彫られている。
何かで彫ったような、雑な字が刻まれている。
それは短い文となって刻まれていた。

よく見えないため、顔を近づけて読んでみる。
その文を読んだ瞬間、目から涙が溢れ出してきて文字の上にポタポタと落ちていく。

落ちた涙は文字の間へと染み込んでいって、涙が止まらなかった。


そこには、こう刻まれていた。

『ひまりへ
であってくれてありがとう
こうせい』


私は拭いきれない涙を拭って、空を見上げて心の中で言った。


滉ちゃん、私も、滉ちゃんに出会えて本当によかったよ。
本当に、滉ちゃんでよかったよ。
出会ってくれて、本当にありがとう。

好きになってくれて……ありがとう。