今日もいつも通りに学校に行き授業を受ける。
 だが、僕は香恋にどんな顔で会えばいいのか分からなくなってしまった。
 僕はいつも通りに花に水やりをしていた。       
「あ、奏汰ー。やっほー」                           
「や、やっほー。香恋も水やり?」                       
「うん。ずっと思ってたんだけど、この学校って青い薔薇あるんだね!」                    
「青い薔薇?……ああ、これは、僕たちが入学した時に植えられたんだって」                     
「へー!」                                  
 香恋は青い薔薇に興味があるような顔をした。                      
「……香恋は青い薔薇が好きなの?」                       
「え、うん!そうなの!」  
「なんで青い薔薇が好きなの?」                          
「じゃあ、奏汰は青い薔薇の花言葉って知ってる?」
「え?知らない……」
「えっとね、青い薔薇の花言葉は、《夢叶う》や、《奇跡》なんだよ。」                      
「それと香恋が青い薔薇が好きなのが関係ある?」                
「うん!もちろん!私の夢は流星を見ること!」                  
「え?流星?」                               
「うん!流星ってキラキラしていて、条件が揃わないと見れないでしょ?だから私は、その奇跡を見てみたいの」                       
 僕はその時なぜか胸がざわめくような感じだった。
 なんだろう、この感覚は。