あれから3時間ほど経った。全て打ち明けた、自分の正体、アンチのこと、声。私は里穂のルーズリーフを借りて、筆談する。里穂は時々冗談も混じえながら、楽しく会話してくれた。
「すごい、純恋がkeyだったなんて...」
『騙してごめん。』
「いやいや!!親友がそんなすごい人だなんて超嬉しいよ!!!!」
「とりあえず、純恋は純恋のやりたいことをしな。keyとしての純恋も、現実の純恋もどっちも本当の自分だよ。学校ももうすぐ終業式だし、心配しないで。」
『私、自分が分からないの。本当の自分って何?どうしたら、里穂みたいに強くなれる?』
「私は強くないよ笑、強さって自信あってこそじゃない?自分が好きだったり、特技があるから輝こうとすることが出来る。だから、やりたいことをすればいいと思ったの。実際、本当の自分は理想とは違うからね。でも、私は歌ってる時の純恋が一番純恋っぽいと思ったかなぁ...?」
ぎこちなく筆談が終わると、里穂は私の肩をぽんと叩いて「味方だからね」。
そう言って里穂は手を振って私の部屋を出た。
里穂に言われた言葉を噛み締めて、私はパソコンを開く。カタカタと慣れた手つきで文字を打ち迷いもなく送信した。
『お久しぶりです。作曲のご協力の件、まだ枠は空いておりますでしょうか。』
「すごい、純恋がkeyだったなんて...」
『騙してごめん。』
「いやいや!!親友がそんなすごい人だなんて超嬉しいよ!!!!」
「とりあえず、純恋は純恋のやりたいことをしな。keyとしての純恋も、現実の純恋もどっちも本当の自分だよ。学校ももうすぐ終業式だし、心配しないで。」
『私、自分が分からないの。本当の自分って何?どうしたら、里穂みたいに強くなれる?』
「私は強くないよ笑、強さって自信あってこそじゃない?自分が好きだったり、特技があるから輝こうとすることが出来る。だから、やりたいことをすればいいと思ったの。実際、本当の自分は理想とは違うからね。でも、私は歌ってる時の純恋が一番純恋っぽいと思ったかなぁ...?」
ぎこちなく筆談が終わると、里穂は私の肩をぽんと叩いて「味方だからね」。
そう言って里穂は手を振って私の部屋を出た。
里穂に言われた言葉を噛み締めて、私はパソコンを開く。カタカタと慣れた手つきで文字を打ち迷いもなく送信した。
『お久しぶりです。作曲のご協力の件、まだ枠は空いておりますでしょうか。』