中学校の技術家庭科などは、1年通してやらなくなっている。
 技術の先生のなかには、のこぎりが引けない先生もいるらしい。
 途切れた川の絵は、子どもの実体験不足を象徴していると思う。
 だが、実体験だけが人間の豊かさだろうか。
 これからの時代、もしかすると川が途中で途切れていても良くなるのかも知れない。
 自分は昭和の人間だから、危機感を感じてしまうのだろうか。
 子どもたちに実体験をしてほしいと思うが、だからといって自然に触れさせれば解決するのだろうか。
 私は身近なところにあって、毎日目に触れるところにある些細な自然を感じ取ればよいと思う。
 決して山奥とか離れ小島のような自然がたくさんあるところが良いとは思わない。
 心の豊かさとは、どこにいても発見できる観察眼と、自分なりの考えを持つことだと思っている。


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【サブタイトル】
土地柄について思うこと

【本文】
「この家は遺跡の上に建っています」
 入居のときに営業さんにいわれた。