「本物の運命」 葉月レモン
今日もカッコいいな、翔先輩。
ずっと密かに想いを寄せている私は三井菜々子(みついななこ)。
どこでもいる普通の高校生女の子。
先輩に追うのために、必死に勉強して先輩の大学に入れる事ができたが…
「先輩っ、好きです!」と言ったけどーーー。
彼女がいる事を信じらなくてー。
「ごめん。気持ちは嬉しいんだけど彼女がいるんだよね」
ーえ。彼女が居るんだ…?悲しみが心の中に隠れる事が出来なかった。
その女は飛島朱莉(とびしまあかり)という分かった。
同じ学校なのに二人は一緒にいる事は無かった。
朱莉さんはモテる感じ。ロングヘアでブレザーを着ている先輩なのだ。
目の辺りに濡れていた。私、泣いてたの?
好きな人の前で?憧れの先輩の前で?
「彼女が居るんですか?分かりました。迷惑でしたよね…すみません」
「いや、嬉しかったよ。実は告白されるのが初めて」
私は動揺した。つまりー…翔先輩は自分から朱莉さんに告白した。
本当に好きだったんだろうな。
「失礼します…」
横顔で涙を流した。本当に好きだったんだなぁ、私。
小さいな声で言われた。
「ごめん」と。私は更に悔しかった。自分の人生より先輩の事が優先して来た。
失恋なんてー。信じられなかった。好きな人と同じ学校に入れて、
好きな人のLINEして、楽しい思い出はどこへ行った?
時計を調べると翔先輩から連絡先を消された。
嘘でしょ…翔先輩ってこんな冷たかった?もしかしてー。
私ってお節介?意識しすぎた?何か、自分を嫌になってしまう。
悔しくて悔しくて…公園の辺りで白色のベンチに座った。
顔は伏せて声を殺して泣き続けた。彼女いるのに告白した自分が恥ずかしい。
「何でだろ…私ってそんなに馬鹿だっけ?」
こっそりに何者かに声を掛けられる。
「あのー、大丈夫ですか?良ければ、ハンカチを貸しましょうか?」
水玉のハンカチー…顔を見ると思い出した。
同じの学校・水野相馬(みずの そうま)君だった。
優しいな、ハンカチを貸して強く握った。
「ありがとうございます…」
「ハンカチは学校で。」
花道の向こうに走ってゆくー。
*
学校で翔先輩と会ったけれど、思った通りに避けられた。
私もあんまり会わないようにしている。
相馬君にハンカチを返した。優しいの人と会うのは初めてだった。
「ねー、菜々子ちゃん」
え…?朱莉さんと朱莉さんの仲間が…私に?
「朱莉先輩…」
「翔くんの彼女は私なんですけど?なのに告白とか笑えるけど」
その為に言いに来た?嫌がらせ?
彼女が居るのは知らなかったの。
そう言っても彼女たちは信じてくれない。
噂は広まった。《三井菜々子は翔君を寝取ろうとした》。
でも助けてくれたのは相馬くんだった。
「やめろ。自分の教室に戻れ。」
はっきりに大きい声で言った。
「えー?菜々子ってさぁ、不良と繋がってんの?」
相馬くんのせいで変な噂を広まってるじゃない!
んもう…私の居場所が無くなるのが怖かった。もう、家に帰りたい…
「傷をつけてんじゃねぇよ!菜々子、可哀想だろうがァ!」
相馬くん、優等生なのに口悪いなんだな。
「ちぇ…」と舌打ちした朱莉は去った。
「ありがとう、相馬くん」
「おぅ…」
照れている相馬とあまり驚いた奈々子。
*
「呼び出しちゃってごめん」
突然に呼び出された翔先輩に。どうしたんだろう?
「いいえ、大丈夫ですけど…」
泣いた顔に見られて二度に会うのは恥ずかしい。
早く済ませてほしい、と思った。
「この前の返事、考え直したんだ。付き合ってほしい」
好きだった人から告白されたのに嬉しくなかった。
なぜなら、心の奥にモヤモヤしたから。
「すみません!出来ません!」
走って去る私は翔先輩に申し訳なさ、と思ってー。
だって本物の運命人はー。
新しい恋の予感がやってくるーーー。
おしまい。
今日もカッコいいな、翔先輩。
ずっと密かに想いを寄せている私は三井菜々子(みついななこ)。
どこでもいる普通の高校生女の子。
先輩に追うのために、必死に勉強して先輩の大学に入れる事ができたが…
「先輩っ、好きです!」と言ったけどーーー。
彼女がいる事を信じらなくてー。
「ごめん。気持ちは嬉しいんだけど彼女がいるんだよね」
ーえ。彼女が居るんだ…?悲しみが心の中に隠れる事が出来なかった。
その女は飛島朱莉(とびしまあかり)という分かった。
同じ学校なのに二人は一緒にいる事は無かった。
朱莉さんはモテる感じ。ロングヘアでブレザーを着ている先輩なのだ。
目の辺りに濡れていた。私、泣いてたの?
好きな人の前で?憧れの先輩の前で?
「彼女が居るんですか?分かりました。迷惑でしたよね…すみません」
「いや、嬉しかったよ。実は告白されるのが初めて」
私は動揺した。つまりー…翔先輩は自分から朱莉さんに告白した。
本当に好きだったんだろうな。
「失礼します…」
横顔で涙を流した。本当に好きだったんだなぁ、私。
小さいな声で言われた。
「ごめん」と。私は更に悔しかった。自分の人生より先輩の事が優先して来た。
失恋なんてー。信じられなかった。好きな人と同じ学校に入れて、
好きな人のLINEして、楽しい思い出はどこへ行った?
時計を調べると翔先輩から連絡先を消された。
嘘でしょ…翔先輩ってこんな冷たかった?もしかしてー。
私ってお節介?意識しすぎた?何か、自分を嫌になってしまう。
悔しくて悔しくて…公園の辺りで白色のベンチに座った。
顔は伏せて声を殺して泣き続けた。彼女いるのに告白した自分が恥ずかしい。
「何でだろ…私ってそんなに馬鹿だっけ?」
こっそりに何者かに声を掛けられる。
「あのー、大丈夫ですか?良ければ、ハンカチを貸しましょうか?」
水玉のハンカチー…顔を見ると思い出した。
同じの学校・水野相馬(みずの そうま)君だった。
優しいな、ハンカチを貸して強く握った。
「ありがとうございます…」
「ハンカチは学校で。」
花道の向こうに走ってゆくー。
*
学校で翔先輩と会ったけれど、思った通りに避けられた。
私もあんまり会わないようにしている。
相馬君にハンカチを返した。優しいの人と会うのは初めてだった。
「ねー、菜々子ちゃん」
え…?朱莉さんと朱莉さんの仲間が…私に?
「朱莉先輩…」
「翔くんの彼女は私なんですけど?なのに告白とか笑えるけど」
その為に言いに来た?嫌がらせ?
彼女が居るのは知らなかったの。
そう言っても彼女たちは信じてくれない。
噂は広まった。《三井菜々子は翔君を寝取ろうとした》。
でも助けてくれたのは相馬くんだった。
「やめろ。自分の教室に戻れ。」
はっきりに大きい声で言った。
「えー?菜々子ってさぁ、不良と繋がってんの?」
相馬くんのせいで変な噂を広まってるじゃない!
んもう…私の居場所が無くなるのが怖かった。もう、家に帰りたい…
「傷をつけてんじゃねぇよ!菜々子、可哀想だろうがァ!」
相馬くん、優等生なのに口悪いなんだな。
「ちぇ…」と舌打ちした朱莉は去った。
「ありがとう、相馬くん」
「おぅ…」
照れている相馬とあまり驚いた奈々子。
*
「呼び出しちゃってごめん」
突然に呼び出された翔先輩に。どうしたんだろう?
「いいえ、大丈夫ですけど…」
泣いた顔に見られて二度に会うのは恥ずかしい。
早く済ませてほしい、と思った。
「この前の返事、考え直したんだ。付き合ってほしい」
好きだった人から告白されたのに嬉しくなかった。
なぜなら、心の奥にモヤモヤしたから。
「すみません!出来ません!」
走って去る私は翔先輩に申し訳なさ、と思ってー。
だって本物の運命人はー。
新しい恋の予感がやってくるーーー。
おしまい。