卒業式の前日の事を思い出していた。
「玲奈と教室、こっそり撮っちゃえ!」
私はさりげなく、スマホで教室を撮っている茜色の玲奈を写した。
――玲奈に送ろっと!
話を聞いた時から、彼女に送るんだって決めていた。けれど、内緒にして、一年後驚かせたいなぁと思っていた。だから自分に送るんだって事にしておいた。
送信先は玲奈で、メッセージは
“ 一年後も、玲奈が幸せだといいなぁ。
ずっとずっと大好き! 仲良しでいてね!”
玲奈からも、全く同じ内容のが来たんだよね。届いた時は、心がとても心地よくなった。ちょうど嫌な事があった後だったから、雨がやんで空に虹がかかった気持ちになった。ひとりでスマホを見て声を出して笑った。その時、ちょうどバスの中にいたから、周りから見たら、どうしたんだろう。って思われたんだろうな……。でも、そんな事は普段とても気になるけれど、この時はどうでもよかった。
「玲奈、大好き!」
私は玲奈に最大限の力を込めて言った。
「ありがとう! 私も優菜大好き!」
「ふふっ」
「仲良しだな!」
透は、微笑みながらこっちを見ていた。
「玲奈と教室、こっそり撮っちゃえ!」
私はさりげなく、スマホで教室を撮っている茜色の玲奈を写した。
――玲奈に送ろっと!
話を聞いた時から、彼女に送るんだって決めていた。けれど、内緒にして、一年後驚かせたいなぁと思っていた。だから自分に送るんだって事にしておいた。
送信先は玲奈で、メッセージは
“ 一年後も、玲奈が幸せだといいなぁ。
ずっとずっと大好き! 仲良しでいてね!”
玲奈からも、全く同じ内容のが来たんだよね。届いた時は、心がとても心地よくなった。ちょうど嫌な事があった後だったから、雨がやんで空に虹がかかった気持ちになった。ひとりでスマホを見て声を出して笑った。その時、ちょうどバスの中にいたから、周りから見たら、どうしたんだろう。って思われたんだろうな……。でも、そんな事は普段とても気になるけれど、この時はどうでもよかった。
「玲奈、大好き!」
私は玲奈に最大限の力を込めて言った。
「ありがとう! 私も優菜大好き!」
「ふふっ」
「仲良しだな!」
透は、微笑みながらこっちを見ていた。