栞衣奈しか子供がいないため、普通なら医者を継いでほしいのが親の本音で。
ずっと反対されていたのを、改めて伝えると許してもらえたらしい。
「あたし、本気でぶつかったんだ。そしたら、頑張れって」
「おめでとう、栞衣奈。よかったね!」
栞衣奈は中等部のころから、弁護士になると言っていたから親に認めてもらえたというのは、親友の私も同じようにうれしい。
「次は、優歌の番だよ」
「……えっ」
栞衣奈は私をしっかり見た。
「律玖さんのこと……」
「あの、ね……」
昨日の事をすべて話すと、栞衣奈はしばらく黙っていた──が。
「なら、告白してもいいってことでしょ?」
「何言っているの!?」
大きな声を出してしまい、みんなが私たちを見る。
「本当の事を言っただけよ。別れたなら、優歌が先輩を気にする必要が無くなったってことでしょ、違う?」
何も答えられない。
別れたのなら、気にする必要はない、確かにそうだけど。
茉璃愛先輩の涙を思い出す。
律玖さんの元気のない、表情を思い出す。
「自分勝手なこと……できないよ……」
先輩が何で別れたかを知るまで。
「優歌!しっかりしてよ……」
「二人ともっ……哀しそうだったから」
「最初は誰だってそう。優歌だってそうだったじゃない!」
──私が、告白しても。
律玖さんの答えは分かっている。
「どうせ、フラれるよ」
「いいのよ、フラれて。そうした方が、新しい恋ができるじゃない」
迷いと不安が渦巻く。
とりあえず頷き、その場を過ごした。
──それから何日か経った。
でも迷いは消えることなく。
「はぁ……」
「もうすぐ文化祭なのに、ため息ばっかり。練習に身が入らないね」
CDを出すということでステージでCDの曲を歌うことになっていた。
だから毎日、練習をしている。
──茉璃愛先輩は、まだ入院している。
文化祭に間に合うのかな。
「──優歌ちゃん!!」
ずっと反対されていたのを、改めて伝えると許してもらえたらしい。
「あたし、本気でぶつかったんだ。そしたら、頑張れって」
「おめでとう、栞衣奈。よかったね!」
栞衣奈は中等部のころから、弁護士になると言っていたから親に認めてもらえたというのは、親友の私も同じようにうれしい。
「次は、優歌の番だよ」
「……えっ」
栞衣奈は私をしっかり見た。
「律玖さんのこと……」
「あの、ね……」
昨日の事をすべて話すと、栞衣奈はしばらく黙っていた──が。
「なら、告白してもいいってことでしょ?」
「何言っているの!?」
大きな声を出してしまい、みんなが私たちを見る。
「本当の事を言っただけよ。別れたなら、優歌が先輩を気にする必要が無くなったってことでしょ、違う?」
何も答えられない。
別れたのなら、気にする必要はない、確かにそうだけど。
茉璃愛先輩の涙を思い出す。
律玖さんの元気のない、表情を思い出す。
「自分勝手なこと……できないよ……」
先輩が何で別れたかを知るまで。
「優歌!しっかりしてよ……」
「二人ともっ……哀しそうだったから」
「最初は誰だってそう。優歌だってそうだったじゃない!」
──私が、告白しても。
律玖さんの答えは分かっている。
「どうせ、フラれるよ」
「いいのよ、フラれて。そうした方が、新しい恋ができるじゃない」
迷いと不安が渦巻く。
とりあえず頷き、その場を過ごした。
──それから何日か経った。
でも迷いは消えることなく。
「はぁ……」
「もうすぐ文化祭なのに、ため息ばっかり。練習に身が入らないね」
CDを出すということでステージでCDの曲を歌うことになっていた。
だから毎日、練習をしている。
──茉璃愛先輩は、まだ入院している。
文化祭に間に合うのかな。
「──優歌ちゃん!!」


