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手術は成功し、結論からいうとわたしの目は見えるようになった。
でもまだ視界はクリアではないし、視力調整が上手くいかず良く見えない。
それでも、わずかな光しか感じられなかったわたしには、とてつもなく大きな変化だった。
目のけがに気をつけなくちゃだし、目薬は欠かせないし、抜糸や定期検査で病院通いは無くせない。
これから数ヶ月かけて、徐々に見えるようになると言われた。
「ねえお姉ちゃん、奏多から連絡あった?」
手術から3日経ったが、まだ上手くスマホ画面を見れない。光の調節がうまくいかなくて、目を守る薄いカーテンのような眼帯のをしていた。
「来てたよ。えっとね、レポートで慌ただしかったのと、スマホ家に忘れてきちゃって、すぐに連絡できなかったって」
「そっか……よかった」
「お見舞いに来て貰えばいいのに」
「やだよ。お風呂も入れないのに…」
「ふふ、やっと奏多君に会えるんだねぇ。もうちょっとだ」
「うん」
うっすらと見えた自分の顔は、当然だが見えなくなる以前の自分とはかけ離れていた。
誰だかわからなくて、初めまして、と言いそうになったほど。
手術は成功し、結論からいうとわたしの目は見えるようになった。
でもまだ視界はクリアではないし、視力調整が上手くいかず良く見えない。
それでも、わずかな光しか感じられなかったわたしには、とてつもなく大きな変化だった。
目のけがに気をつけなくちゃだし、目薬は欠かせないし、抜糸や定期検査で病院通いは無くせない。
これから数ヶ月かけて、徐々に見えるようになると言われた。
「ねえお姉ちゃん、奏多から連絡あった?」
手術から3日経ったが、まだ上手くスマホ画面を見れない。光の調節がうまくいかなくて、目を守る薄いカーテンのような眼帯のをしていた。
「来てたよ。えっとね、レポートで慌ただしかったのと、スマホ家に忘れてきちゃって、すぐに連絡できなかったって」
「そっか……よかった」
「お見舞いに来て貰えばいいのに」
「やだよ。お風呂も入れないのに…」
「ふふ、やっと奏多君に会えるんだねぇ。もうちょっとだ」
「うん」
うっすらと見えた自分の顔は、当然だが見えなくなる以前の自分とはかけ離れていた。
誰だかわからなくて、初めまして、と言いそうになったほど。