(な、なに……?)
紙……封筒?
長方形の封筒だ。
「この間……お金……無くなってただろ……ずっと返したくて君を探してたんだ…」
「お金……」
たしかに、財布の中は空っぽになっていた。
それを返すために、一ヶ月毎日待っていたというの?
「あなたが盗ったんじゃないでしょ」
「や、ええと、友達……だけど、わかるの?」
「声で、なんとなく……。友達は選んだ方がいいと思うけど……」
「うん。殴っといた。つうかどっちかっていうと俺の方が返り討ちにあってボコボコにされちゃったけどね。もう会わないから」
(ボコボコにされた?)
思いもよらない返答に瞬きをする。
どういうこと?
喧嘩したの?
互いに無言になり、その場に立ち尽くした。
手の中の封筒を握るとカサリと音を出した。
「中身、確認していい?」
「あ、はい。どうぞ! ぜひ」
なんだぜひって。
ちょっとおかしくてクスリと笑う。触ると、確かにお札の感触がした。
財布に入っていたより一枚多い気がした。
紙……封筒?
長方形の封筒だ。
「この間……お金……無くなってただろ……ずっと返したくて君を探してたんだ…」
「お金……」
たしかに、財布の中は空っぽになっていた。
それを返すために、一ヶ月毎日待っていたというの?
「あなたが盗ったんじゃないでしょ」
「や、ええと、友達……だけど、わかるの?」
「声で、なんとなく……。友達は選んだ方がいいと思うけど……」
「うん。殴っといた。つうかどっちかっていうと俺の方が返り討ちにあってボコボコにされちゃったけどね。もう会わないから」
(ボコボコにされた?)
思いもよらない返答に瞬きをする。
どういうこと?
喧嘩したの?
互いに無言になり、その場に立ち尽くした。
手の中の封筒を握るとカサリと音を出した。
「中身、確認していい?」
「あ、はい。どうぞ! ぜひ」
なんだぜひって。
ちょっとおかしくてクスリと笑う。触ると、確かにお札の感触がした。
財布に入っていたより一枚多い気がした。