「いただきます」
温かいスープから口に運ぶ
「美味しい〜胃も温まります」
「昨日は食べずに呑んだのかい?」
「いえ、1階のレストランで食事もしましたよ」
「初めてのお酒で呑みすぎか……」
「……です…すみません」
スープの後にパンを手に取ると視線を感じた
「えっ、食べちゃダメでしたか?」
「いや……ノーメイクだよな?でも美人だなと思って」
「あ、ありがとうございます」
「若さかな(笑)」
「結城さんはおいくつですか?」
「27歳だよ」
6つも歳上だったのか
「お若く見えますね」
「まあ、よく言われるかな……熱っ」
結城さんは猫舌のようで私が普通に飲んだスープがまだ熱かったようで少し笑ってしまった
「え?」
「いえ、猫舌なんだなって(笑)」
「バレた(笑)結璃菜は化粧してると25歳くらいにも見えるな」
「まあ、よく言われますね」
「ぷっ、同じ事言うなよ(笑)」
「たまたまですよ(笑)」
私……笑えてる……
「俺とした約束を覚えてないんだろ?」
「はい」
「まずは今フリーで間違いないよな?昨日振られたと話していたから」
「……はい」