月曜日は本当にホテルから会社に送ってくれた
「ありがとうね」
「うん、あっ、樹里おはよう」
楓くんは坂本さんに声をかけた
「おはよう楓丸くん、おはようございます小鳥遊さん」
「樹里、俺の婚約者をからかうなよな」
「別にからかって……っ何でこんなとこで!?」
車から手を出し結璃菜の頭を引き寄せてキスをした
「楓くん……」
結璃菜は楓丸のキスに弱い
周りは関係なくトロンとなる
「仕事頑張れよ!好きだよ、結璃菜」
楓くんかっこいい〜
窓から手を振って車は去っていった
着替えを済ませて席につき、パソコンを立ち上げる
少し遅れて坂本さんが席に座った
始業まで婚約指輪を眺めていると目の前に有給届けが渡された
「休んでもいいですよ……」
「本当に?ありがとう」
「その代わりお土産たくさん買ってきてくださいね」
言い方はぶっきらぼうだったが認めてくれたのだと思った
やったー!温泉!
いや、楓くんのお仕事お仕事
結璃菜は溶けるような笑顔になっていた
指輪効果だわ
ニヤケが止まらない
さすが私の婚約者!!
END