2時間くらいは寝ただろうか
結璃菜は起きてシャワーを浴びに行った

楓くんの彼女になっちゃった

眠いながらも今からのスケジュールを頭で考える

えっとどこかで手土産を買わないとだな……

シャワーから出るとスースーとまだ寝息が聞こえる
きれいな顔をしてるなぁ
でも童顔なんだよね、可愛い

とても27歳には見えない無邪気な寝顔だ
出会いはどうであれ付き合うことになったのだ

素直に嬉しかった

時間を見ると9時がこようとしていた
家に帰って着替えたいけどな

「楓くん」
「んっ……な……に?」

「今9時なんだけどね、着替えに一度帰りたいんだけど楓くんのお家に何分くらいで着くかわかんないから、これからの事考えよ」

起きれる?と頭を触る
ん〜と目をこする

「昼は家で食べろって言うはずなんだよね、食べれないものある?」
「多分大丈夫」

「眠くて頭まわんない……コーヒー頼むか」
「だね……私が頼むからシャワーすれば?」

「うん、ありがと……ブラックにして」
「はーい」
楓くん、まだ寝ぼけてるなー(笑)


コーヒーが届いて2人で飲む
「あ〜上手い」
「ほっとするね」

「昨日無理させた?」

楓くんは私の腰周りをさすってくれた

「大丈夫、ありがと、楓くんこそ眠そうだよ(笑)」

「色々考えてたらちょっとあまり寝れなかった」
「今日の事?」

「いや、結璃菜のこと(笑)」
「私?」

「嘘だよ、仕事の事」
「楓くん、ここから家まで何分?」

「40分はかかるかな」
「少し寝たら?私電車で帰って着替えてくるよ」

「俺が昨日わがまま言って泊まらせたのに送るよ」
「大丈夫!買いたいものもあるし今からなら時間も十分あるから」

「わかった……じゃあ少し仮眠する」

結璃菜はホテルを出て帰りに和菓子の店で手土産を買って家に帰った

秋らしいワンピースに薄手のコート
髪は1つに縛り口紅も少し赤めで大人っぽくする

身長もそんなに低い方じゃないからいつも20歳とか言うと嘘でしょと言われる

おかしくないかな?
全身鏡が家には無いから確かめようがないのだが実家にいた頃に近所のお姉ちゃんから服を大量にもらった

もう自分には子供っぽいからと体型も似ていたのでアラサーのお姉ちゃんはダンボールにたくさん服をくれた

お金が無い私には凄く助かるし大切に着ようと思った

さて楓くんの所に戻ろう