「楓くんはいつから書道してるの?明日行く師匠のところに習いに行ってたの?」
「もう字を書けるようになる頃からかな、じいちゃんに字は教えてもらった」
結璃菜はちょうどシャンパンを口にいれたところでむせた
「ゴホッゴホッ……ごめんなさい、師匠っておじいちゃん?」
「うん」
「じゃあ明日は楓くんのお家に行くの?」
「そうだね(笑)」
「あっ、一緒に住んでるとは限らないのか」
「住んでるな(笑)」
もしかして前ネットに出てきた大きな家なんじゃ……
「私……婚約者のフリできるかなぁ」
「まだお互いの気持ちを確かめあっただけって軽い感じで言うから大丈夫だよ」
「そっか……」
まだ出会って1週間なのに楓くんの落ち着いた言葉や態度に安心感を感じる
年の差のせいだろうか……
楽しくて美味しい食事が終わった