「コーヒー飲む?インスタントだけど」
「うん、ありがとう」

はいとマグカップを渡す

「スイートルームに泊まる人がこんな古くてボロいアパートに呼んじゃってごめんね、電車で来た?」

「いや、車で近くのパーキングに停めたよ」
「えっ、じゃあ長居したら高くなっちゃう」

「長居してほしくないのか……」
残念そうな顔をしてくれる

「そうじゃなくて、お金が……」

「結璃菜に会いに来るのにそんなの考えないし先週仕事だったからゆっくりしたいよ
2人でいれたら十分だよ」

「楓くん……」
コーヒー味のキスを交わす

「でもここじゃあ結璃菜の可愛い声は聞けないから夕食はどこかホテルで食べよう(笑)」
「……やっ、もう楓くんのエッチ」

ご馳走様と楓くんはカッブをシンクまで持って行って洗ってくれた

「ありがとう……あのね、正直こんな古いアパートで引かなかった?
楓くんと生活が違いすぎるでしょ?」

「俺の家も古いし、それに社会人1年目で広くて綺麗な所に住んでる方が引くかな……
結璃菜の働いてるお金で生活してるのは偉いと思うよ」

「……また楓くんは私を泣かすような嬉しい言葉をくれるんだから……ぐすっ……
私泣き虫じゃないのにさ……うち貧乏だしお母さんもいないから勉強を見てもらった記憶もないし……
奨学金も早く返したいし今の会社も頑張りたいからいつも注意される字を直さなきゃって思ってて……」