週が明けて月曜日の昼休み
同期のひまりと社食でお昼を一緒にしていた

「え?別れた?有給取って一緒にお祝いじゃなかったの?」
「その予定だったよ〜」

ひまりに金曜日の出来事を話した
楓くんの事はまだふせておいて……

「でもさ〜結璃菜は少し前から二股かけられていたかもだね」
「私もそうだと思った、1週間ほどでもう彼女と誕生日過ごすなんてね」

元彼の将真もまあまあモテていた
美男美女カップルとかバイト仲間に言われていたし、大学の彼の行動はわからなかったからな〜

私が店の定休日以外バイトに入っていたから遊んでたかもって軽くあんな別れ方をしてから気づいた

「それとね、私習字を習うの」
「上司に言われたってやつ?」

「うん、いい人が見つかってね」
「人?教室じゃなくて?」
「あー、教室」

まだ付き合う事は言えないけど字を習うことは言いたかった

「上司を見返してやるの!」
「うん、頑張れ〜」

私は内勤だからきっちり12時から1時間昼食の時間が取れるから安くて美味しい社食がありがたい

ひまりは会議とかで昼を過ぎる時もあるから時間が合えば一緒に食べる仲だ

同期では1番気があっていたから彼氏話もしていた
一通りの報告を終えると本当にスッキリした

午後の仕事も頑張るぞと張り切るものの、電話の伝言を渡すと
「4時?6時?」
と先輩に聞かれる始末

「すみません4時です」
4を殴り書きすると6に見えるみたいで……

もう一度自分で読み直してから渡すといいよと優しい先輩がフォローしてくれる

楓くんに数字も教えてもらおうと思った

1週間はとても早い