「愁、私は大丈夫だよ、だから顔、あげて?」
「ほんとごめん…」
その時、強い風が吹いた。私は不意に目を瞑った。一通り風がおさまって目を開けると、そこには白い模様が世界に広がっていた。
「……あ、雪」
「綺麗だね」
愁はいつの間にか元通りになっていて、どうして怒鳴ったのか聞けなかった。気になるけれど、愁がもう気にしていないのならいいや。いつも通り笑顔でいてくれたら、私はそれだけで幸せだから。
「夏海」
「どうしたの?」
「雪が溶けたら何になると思う?」
雪が溶けたら?普通に考えて水になるんじゃないのだろうか。
「水じゃないの?」
「確かに、物理的に考えると水だけどね。僕は、雪が溶けたら春が来るって思ってるんだ。」
「…素敵な考えだね」
私は気付けなかった、彼の表情に。
「だから…僕は、冬が嫌い」
「え…?」
「僕にとって、誕生日はおわりを告げる日だから」
「どういう、意味?」
意味が分からなかった。自分の誕生日が来てほしくないだなんて。
「え、?言ってなかったっけ…」
「何が…?」
「僕、春を迎えれずに死ぬんだ」
「……え?死ぬ?死ぬってどういう」
「生まれた時からの持病で、18歳の誕生日に死ぬって言われてる病気。それで、僕の誕生日が3月14日だから」
そんなの、初めて聞いた…。なんで、どうして?折角仲良くなれたのに…好きに、なったのに…。
「嫌だよ、そんなの…愁がいなきゃ私っ…」
こんなわがまま言っても、愁が困るだけ。頭では分かっていたのに、それでも止められなかった。
「今まで言わなくてごめん…。でも、僕の話、聞いて欲しい」
「うんっ…」
「ほんとごめん…」
その時、強い風が吹いた。私は不意に目を瞑った。一通り風がおさまって目を開けると、そこには白い模様が世界に広がっていた。
「……あ、雪」
「綺麗だね」
愁はいつの間にか元通りになっていて、どうして怒鳴ったのか聞けなかった。気になるけれど、愁がもう気にしていないのならいいや。いつも通り笑顔でいてくれたら、私はそれだけで幸せだから。
「夏海」
「どうしたの?」
「雪が溶けたら何になると思う?」
雪が溶けたら?普通に考えて水になるんじゃないのだろうか。
「水じゃないの?」
「確かに、物理的に考えると水だけどね。僕は、雪が溶けたら春が来るって思ってるんだ。」
「…素敵な考えだね」
私は気付けなかった、彼の表情に。
「だから…僕は、冬が嫌い」
「え…?」
「僕にとって、誕生日はおわりを告げる日だから」
「どういう、意味?」
意味が分からなかった。自分の誕生日が来てほしくないだなんて。
「え、?言ってなかったっけ…」
「何が…?」
「僕、春を迎えれずに死ぬんだ」
「……え?死ぬ?死ぬってどういう」
「生まれた時からの持病で、18歳の誕生日に死ぬって言われてる病気。それで、僕の誕生日が3月14日だから」
そんなの、初めて聞いた…。なんで、どうして?折角仲良くなれたのに…好きに、なったのに…。
「嫌だよ、そんなの…愁がいなきゃ私っ…」
こんなわがまま言っても、愁が困るだけ。頭では分かっていたのに、それでも止められなかった。
「今まで言わなくてごめん…。でも、僕の話、聞いて欲しい」
「うんっ…」


