儚く美しい彼に、幸せの花雨を。

私達はなんでも話せるような、そんな関係になれないのだろうか。
確かに私も両親の事故の事とか、今の家族と
昔は仲があんまり良くなかった事とか、過去のことは話していない。楽しいような会話でもないし、過去の事だから別に話さなくてもいいかなと思っていた。でも、お互いをなんでも知って、それを知ったうえでも仲良くなれたらなと今は思っている。
……え、まって…。
私、愁に今の家族との事、話してないよね?じゃあどうしてあの日、私が退院する時、『お義母さんと仲良くなれたんだね』って言っていたの…?
なんで愁は、私とお義母さんが仲良くなかった事を知っていたの…?あなたは本当に、一体何者なの…?
「……ねぇ、愁」
この心にあるモヤモヤは、今しか消すことは出来ないと思った。今じゃないと、一生聞けない気がした。
「どうしたの?」
愁はいつも笑っている。それが作り笑いだっていうのも分かっている。私の事を思って、不安にさせないようにって、頑張っているんだよね…?
そうなら、私は愁が心のままにいられるような存在になりたい。辛い時は辛いって言って、楽しい時は本当の笑顔で笑って欲しい。