儚く美しい彼に、幸せの花雨を。

愁の心に響かなければ意味ないんだ。
想いが強すぎたのか、病室の外まで声が聞こえてしまったらしい。ちょうど通りかかった看護師さんに静かにねと、クスリと笑われてしまった。
「え、と…急にどうしたの?」
「愁が前に、もう会うことを望まないって言ってたからずっと迷ってたの、会いに来ない方が愁のためになるのかなって。でもやっぱり、私は愁と一緒に過ごしたい、もっともっと一緒にいたい」
病室内が沈黙に包まれた。愁は私の言葉に驚いているのか、口をポカーンと開けている。そういう意外な姿をもっともっと見たいって思わせちゃうのがあなたなんだよ。愁が、私に勇気をくれたんだよ。
「な、夏海…?ちょっと…もう少し言葉を選んでくれないかな…」
私、変なこと言っちゃったかな。そう思い、愁の方へ視線を向けると、彼の細く白い手が彼の顔を覆っていた。指の隙間からは、顔を赤くした彼の姿が見える。
え…もしかして…
「照れてるの、?」
「いや、えっと、うん……」