儚く美しい彼に、幸せの花雨を。

愁、あなたは何に苦しんでいるの?何が辛いの?
私達は会ったばかりだから、全部話してなんて言わないよ。でも、私は愁の力になりたい。愁の、なんの曇りのない笑顔を見てみたい。
「夏海は僕の事……、やっぱりなんでもない」
「そ、そっか…」
何を聞こうとしていたんだろう。
それが、なぜか愁を救うための鍵になると思った。でも、聞き出す事が出来ない。だって、とても苦しそうな顔をしていたから。これ以上耐えられないような顔をしていたから。今は、辞めておこう。でも必ず、私はあなたの苦しみを分け合えるような人になってみせるからと、心に誓った。

屋上で話してから、早々1週間が経った。体調の方が順調で、予定通り、残り1週間で退院出来るそうだ。
あれから、愁とは毎日屋上で話をしている。話す内容は他愛のない話ばかりだけど、お互い自分の事はあまり話さない。だから愁の事を何も知らない。愁は、私の事知りたいって思わないの?私は、もっといっぱい知りたいよ、あなたのこと…。