「私も、どんな世界に生まれたとしても、またお父さんと出会って、好きになって、恋に落ちて、夏海と出会うことが出来る自信があるわ」
本当にお互いの事を思ってるんだな。
私にもこんなに想える相手に出会えるだろうか。出会いたいな。
私たちはパーキングエリアを出た後、他愛のない話をしながら、宿に向かった。

宿に到着したのは、午後1時くらいだった。
私たちはチェックインをして部屋に向かい、荷物を置いたら、宿の近くにあるお土産通りへと向かった。
お土産通りには、お菓子、飾りもの、文房具など、たくさんの物が置いてあった。
その中で、私の目にとまったものがあった。
お父さんは私がじっとそれを見ている事に気付き、私に尋ねた。
「夏海、それが欲しいのか?買ってあげようか?」
「本当?!これ、とても綺麗だなって思ってたの!」
私の目にとまったものは「丸い水色の硝子が付いているネックレス」。まるで雨のようで美しい。