制服のまま丘に向かっていると、自分が汗ばんでいることに気付く。もう11月だというのに、今朝の天気予報で、「本日は、記録的な猛暑日を迎えます、熱中症にお気を付けて一日をお過ごしください」って、言ってたっけ。でも、暑いのは今日だけで、明日からはいつも通りの少し肌寒い世界になるらしい。
こんな夏のような日は、暑さのせいで何もかもやる気がでない。
ハンカチでおでこの汗を拭き取ると、心もスッキリしたような気分になった。早く愁に会いたくて、残りの道のりを早歩きで進んでいった。
丘に着くと、愁は木の下で仰向けに寝ていた。木の葉が風で揺れ、隙間から太陽の光が愁を照らしている。木漏れ日って、言うんだっけ。…話したいけど、起こさない方がいいよね。愁は、自分の事をあまり話してくれない。家族の事、学校の事、…病気の事。
そういえば、学校には行っているのだろうか。病気って、どのくらいのものなのだろう。
肝臓?心臓?血液?脳?
今ちゃんと考えてみると、知っているのは病気って事だけ。出逢ってから2ヶ月も経ったのに、愁の事は何ひとつ知らない。もっと、彼の事を知りたい。
考えてみれば私も、ちゃんと聞こうと思わなかった。私といる時はいつも笑顔だから、大丈夫なのだろうと勝手に思っていた。
こんな夏のような日は、暑さのせいで何もかもやる気がでない。
ハンカチでおでこの汗を拭き取ると、心もスッキリしたような気分になった。早く愁に会いたくて、残りの道のりを早歩きで進んでいった。
丘に着くと、愁は木の下で仰向けに寝ていた。木の葉が風で揺れ、隙間から太陽の光が愁を照らしている。木漏れ日って、言うんだっけ。…話したいけど、起こさない方がいいよね。愁は、自分の事をあまり話してくれない。家族の事、学校の事、…病気の事。
そういえば、学校には行っているのだろうか。病気って、どのくらいのものなのだろう。
肝臓?心臓?血液?脳?
今ちゃんと考えてみると、知っているのは病気って事だけ。出逢ってから2ヶ月も経ったのに、愁の事は何ひとつ知らない。もっと、彼の事を知りたい。
考えてみれば私も、ちゃんと聞こうと思わなかった。私といる時はいつも笑顔だから、大丈夫なのだろうと勝手に思っていた。