丘の上に登っていくとそこにはー木に寄りかかって座っている男の子がいた。
彼の1人の時間を邪魔してはいけないと思い、急いで帰ろうとしたら、目があってしまった。
なぜか私は、彼の瞳から目を離せなかった。
吸い込まれるような青色の瞳、サラサラと風になびく白色の髪、髪の毛と同じくらい透き通った色白の肌、まるで病気の人のような、スラリとした体型、外国人のような、天使のような、不思議な人。これが、彼の第一印象だった。
私はつい、
「こ、こんにちは…」
と言ったら、彼は目を見開いていた。挨拶したらダメだったかな…?どうしてか分からないけど、彼に対しては昔の明るい自分になれている気がした。
「こんにちは、君、学校は?」
あ、そういえば、昼休み抜け出して来ちゃったんだった、帰らなくても困る人はいないから別にいいけど。
「あなたこそ、どうしてこんな場所にいるの?」
「僕は…、ただの暇潰しだよ」