儚く美しい彼に、幸せの花雨を。

「ごめーん、遅れた」
意外にも支度に時間がかかってしまい、予定の時間に少し遅れてしまった。
彼女に言われた場所は、駅にあるファミレス。どうにも数学が理解できないらしい。
「そういえばさ、今回赤点何個だったの?」
私は頼んだオレンジジュースを飲みながら聞いた。
「…4個」
「は?!あんなに教えたのに?!」
せいぜい1個か2個だと思っていた。
放課後付きっきりで教えたのに4個。
しかも、テストの内容は、私が教えた事と良く似ていたからいけたと思っていたのに。
「一日目の前の夜にね?放課後やったしいっか〜って思ってしまいまして…」
「じゃああの時の隈は何?」
彼女はあからさまにギクッという表情をした。
「いやー、ちょっとゲームを…」
私は呆れすぎて大きなため息を吐いた。
「だからだから!補習で巻き返そうと!」
「わかったから。その代わり、カラオケ奢りね」
彼女はまた、別の意味でギクッとしていた。