儚く美しい彼に、幸せの花雨を。

彼女は、え、という小さな驚きの言葉を口からもらし、すぐ笑顔にして私を励ましてくれた。
「大丈夫だって!元気出しな!」
「うん…ありがとう」
「よし!テスト終わったら打ち上げだー!」
「うん!」
そして私たちは、お互いの家の方向に向かう別れ道に着いたため、明日の幸運を祈りながら別れを告げた。
翌朝、昨日の夜は一日目の科目の勉強をして眠りについた。
朝咲良と合流すると、あからさまに隈が凄かった。おそらく、私が放課後教えたところの復習をしていたのだろう。
隈ができるほど頑張ったなら、いい点数取れるといいね。
「はーい、じゃあ席に着けー」
先生の言葉が教室中に響き渡り、咲良と別れて席に着いた。
テストが配られ、先生の言葉を合図に、プリントをめくる時のかすれ合う音が大きく響いた。
試験時間は50分。一限目は数学。私の得意分野だ。逆に咲良は苦手分野。
私は心の中で彼女の無事を祈りながら自分の問題に集中した。