古びた扉を開けて屋上に出ると、空は雲ひとつない青色で埋め尽くされてた、自然の澄みわたった空気を吸い込む。
結局、上履き見つからなかったな…。
スリッパを借りた後も、休憩の合間に探していたが、どこにも無かった。
そういえば、屋上にフェンスつけて無いんだな。3年前、ここから飛び降り自殺をした生徒がいたようだ。それでも尚、対策をしない学校側もどうかしていると思う。失ってからでは遅いというのに…。
色々考えていたらお腹が空いてきた。誰もいない屋上で食べるお昼ご飯はとても美味しく感じられる。毎日自分で作っているお弁当は可愛らしさの欠片もない。まさに茶色。
「いただきます…」
風にかき消されてしまいそうなくらいの声量で私は言った。しかしその時、
「やっと見つけた!一ノ瀬〜!」
私は俯いたままでも誰かは分かった、柊君だ。
どうして来たんだろう、こんな私なんかのところに。
「ちょっと一ノ瀬に言いたい事があってさ…その、放課後空いてる?」
結局、上履き見つからなかったな…。
スリッパを借りた後も、休憩の合間に探していたが、どこにも無かった。
そういえば、屋上にフェンスつけて無いんだな。3年前、ここから飛び降り自殺をした生徒がいたようだ。それでも尚、対策をしない学校側もどうかしていると思う。失ってからでは遅いというのに…。
色々考えていたらお腹が空いてきた。誰もいない屋上で食べるお昼ご飯はとても美味しく感じられる。毎日自分で作っているお弁当は可愛らしさの欠片もない。まさに茶色。
「いただきます…」
風にかき消されてしまいそうなくらいの声量で私は言った。しかしその時、
「やっと見つけた!一ノ瀬〜!」
私は俯いたままでも誰かは分かった、柊君だ。
どうして来たんだろう、こんな私なんかのところに。
「ちょっと一ノ瀬に言いたい事があってさ…その、放課後空いてる?」