儚く美しい彼に、幸せの花雨を。

クリスマスの時の、お母さんがやってくれたものには及ばないが、自分なりには結構上手くいった方だ。
化粧が上手くいくと一日が楽しく感じられるという咲良の名言の意味がやっと分かった。
私は新しく買ってもらった白色のスカートをはいて、上は温かいニットのセーターといういつもよりオシャレな姿をした。
バックの中に昨日作ったマカロンを入れ、もう一度よし!と意気込みを口にして、家を飛び出した。
病院に着くと、彼は病室にいなかった。
最近屋上に行っていなかったから、久しぶりに行ったのかなと思い、屋上に向かう。途中で佐々木さんに会い、久しぶりの言葉を交わした。
「夏海ちゃん、今日こそデート?」
前のようにニヤニヤして聞いてくる佐々木さんに私は、自分の想いを正直に告げた。
「デートと言っても私の片思いですが…今から会いに行くところです」
佐々木さんは、私の素直な返答に少し驚きながらも、あらあらと微笑んだ。
「そっか、楽しんできなね。あ!そういえばね、言うの随分遅くなっちゃったけど私ね、夏海ちゃんが退院した後、夏海ちゃんが気になってたあの白い髪の子の担当になったの」