儚く美しい彼に、幸せの花雨を。

この時点で結構な疲労を感じてしまった。
彼は今日私服を着ている。当たり前だけど。
それが本当にかっこよくて、神様のように輝いて見えるのだ。
好きな人と2人で出かけるというのは私の経験上初めてなので少し、いや、ものすごく緊張している。
彼の切符買ってくるという言葉を合図に、私の思考は停止した。
今日は楽しまなくてはと思うものの、どこかで意識をしてしまう私がいる。
改札を通り、時間通りに来た電車に乗り込む。今日は日曜日だから、乗った時は少し混んでいたけれど、有名な駅に到着した時は、ほぼ全ての人が扉に向かっていったので流されそうになったが、愁が私の手を掴んでくれて引っ張ってくれた。
席が空いたため、彼の座ろうかという言葉を聞いて、私たちは席に着いた。
彼は少しうとうととしていたため、私は降りる駅を聞いて、着いたら起こしてあげるからと言い、彼の眠りを見届けた。
彼は眠りにつくと、電車の動きに合わせてくらくらと揺らせ、最終的には私の肩に頭を授けた。