翌日、誰とも言葉を交わさず家を出る。
天気は曇り、9月だというのに晴れが例年より少ないらしい。まるで、私の永遠の心を表しているみたいだ。
そんな事を考えていたら、いつの間にか学校に着いていた。体が覚えているとはこういう事を云うんだろう。
そこでふと、気付いた。
ー上履きがないーという事に。
家に忘れたのだろうか、それとも…。
いや、考えるのはよそう。誰かが故意にやった可能性があるわけ…ない。
忘れたという事にして、学校のスリッパを職員室で借りてから教室に向かった。
教室の扉を開けると、まだ朝早いせいか、あの「陽キャグループ」しかいなかった。
なるべく気配をけして席につく。あの人達の会話は誰かに対しての不安の文句、悪口ばかりだ。耳に入ってきて欲しい内容ではないので、いつも机の中にしまっている本を読もうと思い、取ろうとしたが、無かった。
私は焦って、顔を覗かせてみたけど、やっぱり無かった。どうしよう、どうしよう、どうしよう。あれは、お父さんが私にくれた最後の誕生日プレゼントなのに……。
天気は曇り、9月だというのに晴れが例年より少ないらしい。まるで、私の永遠の心を表しているみたいだ。
そんな事を考えていたら、いつの間にか学校に着いていた。体が覚えているとはこういう事を云うんだろう。
そこでふと、気付いた。
ー上履きがないーという事に。
家に忘れたのだろうか、それとも…。
いや、考えるのはよそう。誰かが故意にやった可能性があるわけ…ない。
忘れたという事にして、学校のスリッパを職員室で借りてから教室に向かった。
教室の扉を開けると、まだ朝早いせいか、あの「陽キャグループ」しかいなかった。
なるべく気配をけして席につく。あの人達の会話は誰かに対しての不安の文句、悪口ばかりだ。耳に入ってきて欲しい内容ではないので、いつも机の中にしまっている本を読もうと思い、取ろうとしたが、無かった。
私は焦って、顔を覗かせてみたけど、やっぱり無かった。どうしよう、どうしよう、どうしよう。あれは、お父さんが私にくれた最後の誕生日プレゼントなのに……。