儚く美しい彼に、幸せの花雨を。

「あ、いや、頭撫でられたの久しぶりで。しかも夏海に…」
照れるのって私の方、だよね?
私は思わず笑ってしまい、彼はそれを自分が照れているからだと思ったらしく、笑わないでよ!と、優しく怒られた。
流石に朝から2人でいるのがバレたら、佐々木さんに色々聞かれそうだったので、私は軽く愁に挨拶をして、病院を抜け出した。

幸い今日は日曜日だったので、学校はない。
まだ家族は寝ているのか、家が暗く、静かだった。まるで一人暮らししている家に帰ってきたかのように。誰にも聞こえないように、ただいまぁと小さく呟き、音を立てないように階段を上り、部屋に入った。無事音を立てずに部屋に戻れたことから、緊張がとけ、ふぅと、1つ息を落とした。ベッドに寝っ転がると、4時間しか寝ていないため、少しだけ睡魔に襲われた。今寝たら起きられそうになかったので、頬っぺたを軽く引っ張っり、自分に厳しくして自習を始める。
勉強は嫌いでも好きでもなく、得意な国語は学習していて楽しい。